『中四国対抗ビジネスプランコンテスト』に参加してきました!
平成24年10月13日(土),岡山大学(津島キャンパス)において,岡山大学ベンチャー研究会(OUVL)の主催で,『中四国対抗ビジネスプランコンテスト』が開催されました。聴講者として参加させていただいたコラボレーションセンターより,当日の様子を簡単にご紹介いたします。
本コンテストは,大学間の連携を強化し,お互いに切磋琢磨することで学生の成長を促進することを目的として,今年度からスタートした新たな取り組みであり,企業からビジネスに関する課題を提出していただき,その課題に対するソリューションを参加大学がチームで競い合うという内容です。今回は,岡山銘菓「きびだんご」で有名な(株)廣榮堂がスポンサー企業となり,「廣榮堂のインターネット店を起点としたブランド構築 〜廣榮堂の味を広く伝え,愛着を持って頂くためのブランド構築〜」という課題に対して,岡山大学・香川大学の各1チーム(5〜6人/チーム)が挑みました。
各参加チームは,8月16日(木)に(株)廣榮堂の本社・工場を見学し,その際に発表された上記課題に対して,その後約2ヶ月かけてプランの作成に取り組んできました。そして,コンテスト当日は,各チームからのプレゼンテーション(1チームあたり20分程度)と,それに対する審査員(※)からの質疑応答(10分程度)が行われ,その場で優勝チームが決定するという流れでした。
(※)審査員
株式会社廣榮堂 代表取締役社長 武田 浩一 氏
日本銀行 岡山支店 支店長 高口 博英 氏
日本政策投資銀行 岡山事務所 所長 吉田 淳一 氏
香川大学 情報基盤センター 情報教育システム部門 人間情報科学 堀 幸雄 氏
岡山大学 キャリア開発センター 教授 杉山 慎策 氏
提案されたビジネスプランについては,今後の展開(実用化,ビジネスコンテストへの応募など)を考慮してここでは詳細にご紹介できませんが,どちらのチームからも,ユーザーをより迅速かつ効果的に商品購買ページまで誘導するためのホームページの改善・SNSの新規導入と,ネットショップならではの新商品の開発を核としたプランが提案されました。
審査の結果,岡山大学チームが優勝しましたが,いずれのプランも詳細な現状分析に基づいた具体的な提案で,甲乙付け難い内容だったと思います。確かに,岡山大学の方がより詳細かつ的確な現状分析がなされており,プレゼンテーションの質も高かったのですが,アイデアそのもの(特に新商品)の具体性・新規性は香川大学の方が優れている印象を受けました。(実際,審査員の方からも,「両チームの提案を足して二で割ったらちょうど良い」とのコメントがありました。)
(左から,優勝した岡山大学チームのメンバー,香川大学チームのプレゼンテーション)
非常に難しい課題設定であり,準備期間も十分ではなかったため,「インターネットショップの売上拡大」という課題であれば申し分ないものの,「ブランド構築」という本質的な部分にもう少し踏み込んで欲しかったという印象もありますが,岡山大学・香川大学をはじめとする新しい大学間の連携がスタートしたという点が,今回の最大の成果だと思います。
「CVG中国」や「ビジネスアイデア創出・プラン作成セミナー」等の運営を行っているコラボレーションセンターとしても,大変貴重な経験をさせていただき,ぜひ今後の参考にさせていただければと考えております。本コンテストの参加大学が増え,連携の輪が益々広がっていくことを期待しております。
(中国経済連合会 桑原)