『平成22年度下期中国地域産学官連携コンソーシアム連絡会議』を開催しました!
平成23年5月13日(金),岡山コンベンションセンターで,平成22年度下期中国地域産学官連携コンソーシアム(以下,さんさんコンソ※1)連絡会議を開催しました。
今回の連絡会議を主催したさんさんコンソ事務局より,連絡会議の概要についてご紹介します。
当日は,正会員(中国地域5県の大学,高専,短大)から14校,特別会員(各行政機関,金融機関,地域の企業)から14機関のご参加いただき,平成22年度の事業報告や平成23年度の事業計画,業務達成に必要な調整事項の検討・承認が行われました。
<連絡会議の様子>
具体的には,まず,平成22年度下期の事業報告が,産学官連携プロデューサーの遠藤PD(岡山大学)・秋田PD(岡山大学)・加藤PD(鳥取大学)より行われました。主な取り組みとして,岡山大学からは「新技術説明会」,「企業への大学等の研究者派遣サービス」,「知財教育等の人材育成事業」,「経営戦略講演会」について,鳥取大学からは「知的財産セミナー」,「技術移転に係わる目利き人材育成研究会」,「ベンチャー企業設立方法と大ヒットの方程式」について実施結果の報告があり,更に各地区で着実にマッチングが行われていることについて実績報告がありました。
<平成22年度下期事業報告をする鳥取大学加藤PD>
次に,特色ある取り組みの紹介および今回の会議に先立って3月29日に開催された第5回外部評価委員会の報告が,さんさんコンソ事務局の渡邊事務局長より行われました。特色ある取り組みの紹介については,「森林系バイオマスの活用による地域活性化」の検討を行っており,素材生産業者のところでの仕組みづくりが課題であることが紹介されました。また,第5回外部評価委員会の報告については,自立化に向けてどう取り組んでいくのかということや活動の範囲を中国地域だけでなくより広い地域に拡大していくことが課題として指摘されたことが報告されました。
<第5回外部評価委員会の報告をする渡邊事務局長>
最後に,平成22年度事業の課題と平成23年度上期の事業計画についての説明が,鳥取大学佐々木部門長より行われました。平成22年度事業の課題については,さんさんコンソ事務局では,「企業への技術移転の件数を更に増やすこと」,「CPAS
Netの利用者を増やすこと」,「岡大・鳥大以外へのマッチング活動を拡大すること」,「文科省支援終了後の事務局の活動資金を確保すること」があると認識していることが報告されました。また,平成23年度上期の事業計画については,「コンソーシアムの成果の検証と課題の抽出」,「ネットワークシステムの効果の検証と課題抽出」,「大学等間連携体制の強化」,「企業向けサービスの充実」に取り組むことが報告されました。
以上の報告を踏まえて,さんさんコンソ事務局の渡邊事務局長より「事業終了後の自立化へ向けた新しい取り組みと将来展望」について報告がありました。この中で,広域連携活動は実施すべきであるが,活動資金の確保が不可欠であること,今後は,さんさんコンソ事業との共通点が多い文科省の産学官共同ネットワークシステムの動向に着目し,一体化の可能性を検討すること,が示されました。
この後,質疑応答が行われ,最後に平成23年度上期事業計画が承認されました。
また,今回の会議ではトピックスとして,平成23年度には広域連携テーマ活動「未利用資源の有効利用に関する研究シーズ集約と高度化」および「東日本大震災復興プロジェクト※2の立ち上げと地域支援活動の開始」に取り組むことが情報提供され,大変有意義な会議となりました。
※1 さんさんコンソ:中国地域5県の大学、高専、短大を一つの知識創造集合体として集結し、その知的資源を地域の皆様に活用していただくことを目的として、設立。
※2 さんさんコンソ東日本大震災復興プロジェクト:詳しくはこちら。
【お問い合わせ先】
中国地域産学官連携コンソーシアム事務局
国立大学法人 岡山大学 研究推進産学官連携機構
〒700-8530 岡山市北区津島中1丁目1番1号
Tel : 086-251-7151 Fax:086-251-8442