参加機関活動レポート

『平成22年度 広島大学地域貢献研究成果発表会』を開催しました!

 平成22年度「広島大学地域貢献研究成果発表会」が7月28日(木)に広島大学中央図書館ライブラリーホールにて開催されました。自治体,商工・農漁業団体,企業,大学などから約70名の参加があり,平成22年度に実施された6件の研究プロジェクトについて研究代表者による発表が行われ,課題提案者の方々から研究成果の評価や今後の活用についてご発言をいただき,あわせて質疑応答が行われました。

 発表された6件の研究プロジェクトのいずれも,平成23年度において研究ないしは事業が継続されており,自治体,商工・農漁業団体などをパートナーとしながら,地域の課題解決に向けた技術・製品の研究開発の進展,成果の全国展開が期待されています。このうち,新聞報道された二つの研究プロジェクトについて進展状況をご紹介します。

<プロジェクト@>
 課題提案者が呉市である「ごみ溶融スラグの構造用コンクリートへの有効活用に関する研究」(研究代表者:佐藤良一教授/工学研究科)については,溶融スラグの置換率が30%以下であれば,構造用コンクリート骨材として活用可能であることが確認され,呉市公共事業での利用が期待されており,このための活用指針作成が平成23年度に予定されています。

<プロジェクトA>
 課題提案者が三原市商工会議所である「食品素材としてのタコの機能性の解明とその食品開発への応用」(研究代表者:加藤範久教授/生物圏科学研究科)については,食品としてのタコが,健康(腸内細菌叢のバランス)に有用な機能性をもつことが明らかとなり,健康食品素材としての普及が期待されることになりました。大腸に作用する成分の特定ができれば,製薬の分野への広がりも期待される状況にあります。

(発表会の様子)

【お問い合わせ先】
広島大学 産学・地域連携センター 地域連携部門
TEL:082-424-6134 FAX:082-424-6057